ヤフー・トッピクスの作り方
13文字という文字数は、目を動かさずに見出しが読めるという大きなメリットがあるからです。
「ヤフー・トッピクスの作り方」奥村倫弘著(光文社新書) ISBN: 9784334035587
ヤフー・ジャパンのニュースサービスのうち「トピックス」は、時々刻々の選りすぐりのニュース8本を、それぞれ13文字程度の見出しをつけて提供するもの。1998年にスタートし、ユニークユーザーで月約7000万を誇る。この人気サービスの方法論を、1969年生まれの編集長が解説した一冊。
トピックスのもとになる素材は、ヤフーが契約する150あまりもの通信社、出版社などから集めた膨大な情報だ。そこから随時8本を選び、1本ずつ見出しをつける作業は、ローテーションで勤務する人の力に頼っているという。臨機応変に価値づけし、読者をひきつけるように見出しを工夫する、という流れは、伝統的な「編集」と大きく変わらない気がする。
ネットならではと思えるのは、関連する情報にリンクを張ったりする点だろう。ユーザーの関心、疑問に的確にこたえるセンスが求められる。
読者があらかじめ登録したキーワードに合わせて、情報をふるいにかけるといったやり方は、いかにもネットらしいように思える。けれど著者がユーザーとしての経験をふまえ、むしろその利便性について慎重な姿勢を示しているのは興味深い。自社の話題をトピックスに取り上げてほしいと狙う企業に対して、魅力ある情報とは何か、1章を割いてアドバイスしている。(2011・1)
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