2010年ベスト
2010年のあとわずか。今年もあまり沢山は読めませんでしたが、印象的な本が数々ありました。…というわけで、個人的ベストをメモ。まずフィクション10冊は、
1、「掏摸」中村文則
2、「ラスト・チャイルド」ジョン・ハート
3、「横道世之介」吉田修一
4、「音もなく少女は」ボストン・テラン
5、「小さいおうち」中島京子
6、「シューマンの指」奥泉光
7、「天地明察」冲方丁
8、「俺俺」星野智幸
9、「時の娘」ジョセフィン・テイ
10、「あんじゅう 三島屋変調百物語事続」宮部みゆき
今年の新刊でないものも、古典も混ざってますが、振り返ると特に国内の作家については、個性が強烈で、記憶に残る本が多かったような。だから、順序はほとんど意味ないですね。
徹頭徹尾スタイリッシュな「掏摸」、愛らしさ全開の「横道世之介」、そして「シューマンの指」の技巧、「俺俺」の気持ち悪さ。いずれも格別でした~
海外ミステリはジョン・ハート、ボストン・テランに、ぐいっとねじ伏せられた感じ。
ノンフィクションは、フィクション以上に読書量が少なかったのが悔しいですが、とりあえず5冊。
1、「逝かない身体」川口有美子
2、「単純な脳、複雑な『私』」 池谷裕二
3、「地球最後の日のための種子」スーザン・ドウォーキン
4、「戦後世界経済史」猪木武徳
5、「たまたま」レナード・ムロディナウ
ちなみにSNS「やっぱり本を読む人々。」選出「120冊文庫」からは「雪沼とその周辺」堀江敏幸、「しゃべれどもしゃべれども」佐藤多佳子と、未体験の作家を読了。
読書会の課題本では、「言の葉の樹」アーシュラ・K・ル・グィン、「時の娘」ジョセフィン・テイ、「お菓子と麦酒」サマセット・モーム、「絹と明察」三島由紀夫を。こうしてみると、自分としては結構、いろんな分野にチャレンジしたかもしれません。
まだまだ2010年の話題作、気になる本の中に、読み切れていない本がたくさんあって、楽しみは来年に持ち越しです。それから、来年はもっとノンフィクションを読みたいなあ。
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Comments
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おはようございます。
『あんじゅう』は、噂違わず面白い作品でした!今後が楽しみです。
私も、今日、年間のマイベストをUPしますが、吉田さん、中島さんをあげています。
ともに、素晴らしい作品でした。
Posted by: ゆう | December 30, 2010 09:26 AM
ゆうさん、コメント有り難うございました。
「あんじゅう」は抜群の安定感でした~
ベスト、楽しみにしてます!
Posted by: COCO2 | December 30, 2010 09:52 AM
こんにちは。
「掏摸」がベストワンですか。
COCO2さんのフィクションベスト10のうち
2,3,5,6,7,8,9を読んでますが、
第1位を読んでません・・・。
ぜひ読んでみます。
「音もなく少女は」も読まなきゃ。
Posted by: 木曽のあばら屋 | December 30, 2010 07:24 PM
木曽さん、既読が見事にかぶってて嬉しい。
というより、私が木曽さんに教わって読んでるんでした、はは。
そんななか、1位は裏をかいて…ってわけじゃないんですが、なんとなく、こうなりました。
で、私の2011年の最優先課題は「螺旋」ってことで決定! 来年もよろしゅうに。よいお年を~
Posted by: COCO2 | December 30, 2010 08:56 PM