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July 18, 2009

「だから、男と女はすれ違う」

博士の研究でわかったのは、同じ課題を解き、同じ成績を挙げたとしても、女と男はそのときに働かせる脳の場所はまったく違っているということだったのだ。

「だから、男と女はすれ違う」NHKスペシャル取材班(ダイヤモンド社) ISBN: 9784478008041

NHKスペシャル「シリーズ男と女」の書籍化。男女の脳の働きの違いから恋愛の仕組み、生殖医療まで、様々な科学分野の男と女に関わる最新知見を紹介する。

わずか数ページの章の連続で、テンポ良く話題が転換していき、とても読みやすくて面白い。科学本だけれど、実験の手法やら研究が進んでいく過程やらにはページを割いていない。かわりに科学の「ミニ知識」が詰め込まれていて、会食のときちょっとした話題になりそうなネタが満載だ。例えば「女は男を匂いで選ぶ」「離婚のピークは全世界共通で結婚4年目」「遠い将来、Y染色体が消える恐れがある」などなど。

触れている研究領域は多岐にわたるが、共通して印象的なのは、人間は理性で行動しているようでいて、やっぱり原始的な「生き残りの術」に支配されているんだなあ、ということ。なにしろ女性が恋愛対象を選ぶとき、無意識に免疫セットの一致、不一致が影響するんだという。そんなことだとは知らなかった。ほかにも、「女性が読みやすい地図」の話など、興味津々だ。

取材対象は主に米国の大学、研究機関。どんな素朴な疑問についても、探せば誰かしら研究テーマにしている人がいるので、取材班は西へ東へと大陸を飛び回って話を聞いていく。著者たちは北米の研究環境の懐の深さに触れているが、こんな長期取材を可能にするNHKも、相変わらず懐が深い。(2009・7)

 だから、男と女はすれ違う ほやほやパパ&社長の読書日誌

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