「あなたの余命教えます」
定年後の寿命が間違いなくあと二十年もあると確信できたら、自分はあのとき先輩の勧めに従って、勇気を出して新しい仕事に踏み出していたかもしれないではないか。
「あなたの余命教えます」幸田真音著(講談社) ISBN:9784062145428 (4062145421)
定年を四年後に控えたメーカーの部長代理が、ふとしたはずみで関心をもった「余命予測ビジネス」。そこには様々な人間模様が渦巻いていた。
題材が興味深い。ゲノム解析やデータマイニングの技術を駆使して、人の余命を算出する。最近読んだ「プロファイリング・ビジネス」(ロバート・オハロー著)や、「その数学が戦略を決める」(イアン・エアーズ著)などの内容を踏まえれば、もしかしたらもう実在するサービスかもしれない、と思わせる。
もちろん、題材はあくまで題材。ストーリーの主眼は余命を知ろうとすること、そして知ってしまうことが、平凡な人間の心に巻き起こす悲喜こもごものほうだろう。そのあたりの二転三転は、テンポが良くて読みやすい。ラストはちょっと、「放り出された感」があるとは思うけれど。(2008・5)
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こんにちは。YO-SHIといいます。読書ブログやっています。
この本を読み終わったところです。
診断結果を知った全員が、その結果にうろたえていて..
余命を知るということは、心の負担が大きすぎるように思います。
Posted by: YO-SHI | July 09, 2008 04:28 PM