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September 12, 2006

「昭和史 戦後篇」

驚くべきことに、天皇はコーヒーに一切口を付けなかったそうです。もてなされたものに手をつけないのは礼を失することです。天皇のような社交的に訓練された人がそれを敢えてしたのは、敗者とはいえわが道をゆく毅然たる姿、ということになるのでしょうか。マッカーサーもこれにはずいぶん驚いたようです。

「昭和史 戦後篇1945‐1989」 半藤一利著(平凡社)ISBN:4582454348

ノンフィクション作家が語る昭和史講義の完結編。

500ページを超える大部で、戦後ニッポンの歩みをたどる。戦前篇と同様、ルビを多用したわかりやすさやエピソードの面白さは健在。
まだ「過去」とはいえない時代だけに、歴史観の鮮やかさに欠ける感は否めないが、「経済優先と官僚統制」という枠組みがいかにして選択されてきたか、いわば私たちの出自を見つめ直す手がかりになる。その上で、大局観をもって今を選びとるにはどうしたらいいのか… 何かと歴史を考える機会が多かった夏に、ふさわしい一冊だった。(2006・8)

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