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May 13, 2006

「だからこそライターになって欲しい人のためのブックガイド」

 ただし、ライターには行ったきりで戻ってこないは許されない。どこまで奥へ進み、どこで原稿用紙に引き返すか。向かっていく力を同じくらい、そこから引き返す力も必要なのである。

「だからこそライターになって欲しい人のためのブックガイド」田村章、中森明夫、山崎浩一著(太田出版)ISBN:4872332024

現役ライターが明かす、作家でも評論家でもエッセイストでもない、ライターという職業の方法論と、身の処し方。

先達の仕事を連ねたブックガイド。その前段にある著者たちの対談が、率直な語り口で魅力的だ。初版1995年の出版界を背景にはしているが、時代を切り取る発想法や、ライターが書くものは「作品ではなく商品」だ、というこだわりが意味するところなどは、現在に通じる。
雑誌の連載や単行本、ルポ、広告コピー、リライト、ノベライズ…。言及されるジャンルの広さは、ライターという存在の不確かさ、そして、したたかさを感じさせる。田村章は言わずと知れた作家、重松清の筆名の一つ。永江朗オススメの一冊。(2006・5)

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