2005年ベスト
年がかわってしまったけれど、2005年のベストを記録。発行年ではなく私が読んだものという意味で、フィクションは、
1、「家守綺譚」梨木香歩著(新潮社)
2、「容疑者Xの献身」東野圭吾著(文藝春秋)
3、「明日の記憶」荻原浩著(光文社)
梨木さんの著作に出会ったのは年間でうれしい出来事の一つ。文章の力で見事に、異空間のムードを呼吸させてくれる。ほかにも「魂萌え!」(桐野夏生著、毎日新聞社)、「anego」(林真理子著、小学館)が現代の女性が置かれている状況と、それに向き合う姿勢を鋭く描いていて感慨深かった。ノンフィクションでは、
1、「吉田茂の自問」小倉和夫著(藤原書店)
2、「太りゆく人類」エレン・ラペル・シェル著(早川書房)
3、「危ない食卓」フェリシティ・ローレンス著(河出書房新社)
戦後60年について様々なことが語られた2005年。2004年の「昭和史」に続き、「あのころ」を検証する著作をあげてみた。また「危ない食卓」の関連で、「食品の裏側」(安部司著、東洋経済新報社)も興味深かった。読了は月に2、3冊がやっとというスローペースで、「積ん読」がかさむ一方だけれど、2006年も面白い本に出会いたい。
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» 2005年度マイベスト本 [Ciel Bleu]
いよいよ年末も押し迫って参りました。私もいつまでも本の感想ばかり書いてるわけにもいかないので(笑)、2005年度のエントリ、そして読了本はこれでもう打ち止めにし... [Read More]
» 2005年新刊本ベスト、結果発表。 [読者大賞blog]
2/28に締め切ったつもりがだらだらと延長しておりました、
2005年新刊本のベスト、今日で締め切って結果発表します。
皆様ご協力大変感謝します。ありがとうございました。
集計結果は こちら で一目瞭然なのですが、
今回は1位10点、2位5点、3位3点と点数をつけることにしています。
で、総合得点の高い順に、ベスト10を発表します。
1位 「告白」町田康 49点
2位「容疑者Xの献身」東野圭吾 46点
3位「孤宿の人」宮部みゆき 33点
... [Read More]
COCO2さん、こんにちは!
TBありがとうございました。こちらからもさせて頂きました(^^)。
梨木さん、いいですよね。私も大好きで「家守綺譚」は去年のベスト本に挙げました。「村田エフェンディ滞土録」という作品も、少しこの世界に繋がりがある作品なのでぜひ。あと、「西の魔女が死んだ」などもオススメです(^^)。
Posted by: 四季 | January 03, 2006 08:01 AM