「卒業」
「いい教師だったかどうかは知らないけれど、教師っていう仕事が好きだったんです、親父はずっと」
「……それが、なにか?」
「最後に教えさせてやりたいんです」
「卒業」重松清著(新潮社)ISBN:4104075051
「僕」は自宅で父を看取る。教師の先輩である父の、最後の授業とは。
家族をめぐる中編4作。いつものように、状況は厳しく、やりきれないほど。それでも「父親」を、「親子」を辞めることは出来ない。だから失敗し、迷いながら一歩を踏み出す。苦い涙の一冊。(2004/12)
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TBありがとうございます。
重松清『卒業』、前に読みました。
病んでいるなあ・・・と感じました。
Posted by: しーつん | December 17, 2004 08:29 AM