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September 18, 2004

「血と骨」

「それでは生活ができなくなります」
「生活だと。なんの生活だ。こんな生活、ぶっ壊してやる!」
金俊平はいきなり障子や襖を蹴って破壊し、箪笥を倒して布団を引き裂いた。

「血と骨」梁石日(ヤン・ソギル)著(幻冬舎文庫)ISBN:4344401050 ISBN:4344401069

暴力と、妻子も容赦しない猜疑心。 戦中、戦後の大阪を駆け抜けた在日一世の苛烈な半生を描く。
2、3ページの記述で、一作書けるのではないかと思うようなドラマチックなエピソードが、次から次へ。とにかくすべて語ってしまわないと、おさまらない。そんなせっぱ詰まった思いが、行間からたちのぼる。富を築いて、なお絶望的に孤独な主人公。国とは、親子とは、いったい何なのだろう。山本周五郎賞受賞。ビートたけし主演で映画化。(2004/9)

血と骨〈下〉: [面白い本.NET]:読んで面白い本の紹介BLOG

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