「空中ブランコ」
「受付から聞いたけど、板東さん、プロ野球選手なんだって? だったらもらってきてくれないかなあ、イチローのサイン」
「はあ?」真一は眉をひそめ、目の前の男をまじまじと見た。首を探すのが困難なほどの二重顎、フケの浮き出たぼさぼさ頭、ドラえもんを思わせる太い指。全体がぬいぐるみのような男だった。
「もらってきてくれたら、注射十本、サービスしちゃうけど」
「空中ブランコ」奥田英朗著(文藝春秋)ISBN:4163228705
傍若無人で明るい精神科医、伊良部を主人公にした5連作。
1作ごとに変わる様々な現代の病を抱えた患者、そして彼らと共に読者も、伊良部の常識はずれの「治療」にあきれつつ、いつの間にかペースに乗せられてしまう。その「乗せられ感覚」が醍醐味。プロ野球選手の苦悩と克服を描いた「ホットコーナー」が秀逸ではないか。直木賞受賞。(2004/8)
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トラックバックありがとうございました^^
友達以外からの初めてのトラックバックで、どきまぎしてしまいました、でも嬉しい〜(*^-^)
私もお風呂に入る時は、本必須です。
風呂タイム、電車タイム、寝付きタイムは、本が無いと禁断症状、、、(^▽^;)
Posted by: ゆず | August 12, 2004 05:30 PM
どもども。本を水から守るのは大変ですが、、
何かいい知恵があったら教えてくださいね!またよろしくお願いします。
Posted by: COCO2 | August 12, 2004 10:10 PM