「ちいさいおうち」
そして、あたりの けしきは、まいにち、すこしずつ かわって いきました。
けれども、ちいさい おうちは、いつも おなじでした。
「ちいさいおうち」ばーじにあ・ばーとん作(岩波書店)ISBN:4001151065
美しい自然に囲まれていた一軒の家。でも徐々に周囲が都会になって…。
「本好きpeople」のTB企画「子供の頃に読んで、いまでも心に残っている本」で思い出した。実家が取り壊しで古本を処分するとき、「赤毛のアン」などと共にもらってきた一冊。筋書きに込められたメッセージは、いまならスローライフ志向と呼べるものなのかもしれない。けれど個人的に、いま読み返してみて最も心を揺さぶられるのは、そうしたテーマよりも、薄い絵本一冊が表現する、なんとも言えない世界の広がりだ。楕円の重なり合う独特の美しい絵で、四季のうつろいも、ビルが立ち並ぶ喧噪の街も、人間何代にもわたる歳月までも描ききっている。石井桃子訳。コルデコット賞受賞。(1968年ごろ)
ちなみに冒険活劇「三銃士」も子供時代の愛読書だった。もちろん児童向けバージョン。長じて文庫で読んで、あの内容にはびっくりしました、、
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