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April 28, 2004

「うしろの正面だあれ」

通りを歩いていき、ふとん屋さんの角を右にまがると、二軒目が、わたしの家です。
一日のうちで、夕ご飯が一番いいおかずでしたから、遊びに次いでたのしみでした。
卓袱台のまん中におかれた、大きなどんぶりには、へたを取ったソラ豆や、枝豆をあまからに煮たものが入っています。豆を食べながら、皮に残る煮汁をチューッと吸い込みます。

「うしろの正面だあれ」海老名香葉子作(フォア文庫)ISBN:432301077X 

故林家三平夫人で林家一門のおかみさんが昭和初期、東京の下町で過ごした子供時代を生き生きと綴る。ノンフィクションだが、短いエピソードの連なりは小学校高学年向けに語りかける童話のような趣だ。
今ではレトロと呼ばれてしまうような日常。そのあまりに普通の家族の思い出が、その後幼い著者を襲った戦争の残酷を際だたせる。(2004/4)

猫の夜会ライブラリー(night clowder library): 六人の会初の揃い踏み!川口落語会

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