「動機」
上司にも目をかけられ、同期の中でも頭一つ抜け出している自負が合った。そんな頃だった、あの女とばったり出くわしたのは。夏……。あの年の夏も暑かった。
「動機」横山秀夫著(文春文庫)ISBN:4167659026
日本推理作家協会賞受賞の表題作を含む読み応えある短編集。中でも「逆転の夏」が印象的だ。主人公は元服役囚で、刑事や新聞記者であることが多いこの作家としては異色。
別れた妻への送金を生き甲斐に、過去を隠して暮らしている。そんな彼のもとへ、ある夏の夜、匿名の電話がかかる。用件はなんと殺人の依頼…。緻密な構成のサスペンスであると同時に、罪を犯す者、被害にあう者、後に残される者、それぞれの心の奥を分厚く描き、まるで長編小説のようだ。親子の情に、一筋の希望が宿る。(2003/11)
KITORA's Blog: 「動機」読了
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動機
横山 秀夫
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