「航路」
あれがどこなのかわかる。わたしは知っている。そう思ったとき、あの恐怖感がもどってきた。これまでよりも強く。
「航路」コニー・ウィルス著、大森望訳(ソニー・マガジンズ)ISBN:4789724387 ISBN:4789724395
冬のデンヴァー。大病院に勤める認知心理学者、ジョアンナは神経内科医のリチャードと組んで、「疑似臨死体験」という実験に挑む。目標は、人が死の直前に見るものを科学的に解明すること。
800ページになんなんとする長編で、容易に謎は解明されない。しかし、それは決してオカルトではないこのストーリーに、必要な長さなのだろう。生命の力とは、つまるところ何なのか。生き生きした会話と細部の積み重ねがあるから、怒濤のクライマックスで登場人物の「強さ」を信頼することができる。(2003/5)
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航路 りつこの読書メモ
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Comments
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こんばんは。
トラックバックありがとうございます。
わたしはSFが苦手なのですが
コニー・ウィリスの小説だけは読めるんです。
よかったですねー。
「ドゥームズディ・ブック」もとてもおもしろかったです。
Posted by: かっこー | July 31, 2004 11:20 PM
そうですか、「ドゥームズディ・ブック」。未読なので、チェックしてみます。いまちょっと課題図書が山積ではありますが、、
Posted by: COCO2 | August 06, 2004 02:29 AM