「葉桜の季節に君を想うということ」
そうだ、俺は脱いだらすごいのだ。セックスのためだけに鍛えていると思ったら大間違いだ。FUCK YOU!
「葉桜の季節に君を想うということ」歌野晶午著(文藝春秋)ISBN:4163217207
元探偵の成瀬将虎はいま「何でもやってやろう屋」を任じている。ふとしたきっかけで悪徳商法らしき蓬莱倶楽部の正体を探ることになり…。
ものの見事にだまされた。恋あり格闘あり、主人公は「初秋」( ロバート・B・パーカー著、菊池光訳、ハヤカワ・ノヴェルズ)の探偵スペンサーと見まがうようなマッチョぶり。少々辟易としたころ、全412ページの残り50ページに豪快などんでん返しが待っている。「補遺」でもう一度、地団駄。
新本格ブームとやらがどんなものなのか、勉強不足で全くわかっていないながら、難しいことは考えず、力わざの鮮やかさを堪能できる一作だと思う。2004年「このミステリーがすごい!」第1位。日本推理作家協会賞受賞。(2004/1)
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こんばんは。
TBありがとうございました。
いろいろ盛り込みすぎて、食傷気味な作品かなぁと思いきや、
最後に驚嘆させてもらいました。
振り返ってみると、奥の深い作品ですね。
Posted by: KOROPPY | April 04, 2004 07:02 PM