食通の友人とLa Paix(ラペ)で贅沢ディナー。中央区日本橋室町1-9-4 井上第3ビル B1F。050-3196-2390。三越前至近のビル地下にある、一つ星のフレンチ。ひと品ひと品、付け合わせまでとても凝っているのに、和のテイストで全くしつこくない。綺麗な器に遊び心たっぷりの盛り付け、そしてサービスも若々しく、居心地の良いお店です。茶と白が基調の落ち着いたインテリア。半個室スペースで。
お任せフルコース は10品ぐらいで1万6500円 。まず手でつまむ一口前菜で、サブレにのせエゴマで包んだ鰯と、とろっとした豚をコロッケ風に包んだブーダン。続く「MOTTAINAI」は姉妹店を含め、食材の端っこを活かしています。江戸前瞬〆スズキは胡瓜でさっぱりと。新玉葱のフランは茸の食感が面白い。
ホロホロ鳥は「ぺ」と焼き付けた最中で挟んで、カリカリと。蛍烏賊のリゾットはスパイスがいいアクセントだ。魚は桜鱒が絶妙の火加減でキャビアと。メーンは全く生臭くない仔羊。美味。清澄白河のパンも素晴らしい。
デザートはスペシャリテの韃靼そば茶のブランマンジェとグランド塩のアイスにオリーブオイルをかけて。白が美しい。もうひと品、さつきハッサクは恐竜風?にチュイルとホワイトチョコを並べて。お茶菓子はびっくり「ペノコの山」でした。エスプレッソを飲み終わっておしゃべりしていたら、ほうじ茶もサーブしてくれて親切!
お酒は控えめにグラスでシャンパン、しっかりした白、ピリッと辛い自家製ジャンジャエール。しめて、ひとり2万3500円ほど。シェフがお見送りしてくれて、お土産に小さなケーキも。
夏季限定で桃などフルーツを使ったコースが名物のようです。イタリアンと和食の姉妹店もあり。ごちそうさま!
勉強会後に関係者と、わたすダイニング&バルでランチ。中央区日本橋室町2-1-1日本橋三井タワー2F。3510-3185。三井不動産が東北の情報発信をテーマに運営する複合店舗「わたす日本橋」で、物販、各種イベントとレストランがある。半個室で。
わたす定食ランチ・肉は、東北産鶏もも肉に栗原産キタアカリとほうれん草のバター醤油焼きがついて1300円。ほかに魚やハンバーグなどがあります。
歌舞伎帰りに誕生日ディナーで、ラ・ボンヌターブル。中央区日本橋室町2-3-1コレド室町2 1F。3277-6055。三越前駅A6出口からすぐの便利な立地にあるモダンフレンチ。窓が大きく、ウォーホール風の映像が入れ替わる額がかかっていてお洒落。
お任せコース1万円は野菜と和風のアレンジが面白い。まず味のしっかりした畑の野菜いろいろが出て、原木しいたけのロースト・熟鮨クリームがけが濃厚。前菜の金目鯛は秋なす、枝豆、茗荷、花穂しそ、柚子を重ねていい香り。季節らしく食べ応えある栗のリゾットを挟み、魚料理はぷりぷりの鮟鱇で、サワークリームオニオンが効いている。メーンは牛の稲わら焼きに、生姜のジュ、かんずり、柚餅子(ゆべし)、べったら漬けの配置が美しい。
贅沢してペアリング1万2000円を頼み、日本酒も織り交ぜて。デザートに面白い濁り酒を合わせ、花びらが綺麗なバースデープレートを出してもらって、ヨーグルト酒のソルベとシャインマスカット、ドラゴンフルーツ、島ライム。ひとり2万5000円。充実してました!
ビストロ サブリエで同僚とランチ。中央区日本橋茅場町1-4-7。050-5595-2827。茅場町7出口すぐ、オフィス街の2、3Fにあるごくカジュアルなビストロです。1952年創業の果物店が経営。
ポタージュのあと、肉や魚のしっかりしたメーンが選べて、パン、デザート、コーヒーで、ひとり1500円とお得です。
西洋割烹シエン志炎で元同僚と会食。中央区日本橋人形町1-7-9 1F。5962-3195。人形町A2出口、甘酒横丁角から玉ひでを過ぎてすぐ、目立たないビル1Fにある細長いイタリアン。入り口には「無病(六瓢)息災」の暖簾がかかり、靴を脱いであがる。インテリアはモダン。奥のテーブルで。
コース1万2000円は和のアレンジ。人参の前菜のあと、宮崎ダイワファームのとろとろブッラータ(モッツアレラと生クリーム)チーズとイチゴ。鯛カルパッチョ、アスパラのラルド(豚の背脂)巻き、ドデカいあさりの生パスタ、季節の春キャベツ・海老・帆立のお椀はアゴ出汁を注いでもらって、ほっこり。メーンはがっつり宮崎牛ヒレ。さらにスペシャリテのモッツアレラのピッツァ、ハーフ&ハーフが出て満腹です。デザートは濃厚な福岡「つまんでご卵」の濃厚プリンとジェラート最中。
ワインをボトルでもらって、ひとり2万円。接客も感じが良い。ほかに8800円のショートコース。カウンターと小さい個室があります。
楽しいミュージカル映画版の後、日本料理柳燕(りゅうえん)で贅沢ディナー。中央区日本橋人形町2-10-11 KYOE PLAZA日本橋人形町7F。6264-9508。
賑わいが戻りつつある人形町の古い商店街、元は扇屋さんだったという小さいビルに、今春オープンした正統和食店。予約時間厳守、香水や一眼レフNGと、事前アナウンスにちょっと身構えたけど、行ってみたらとてもフレンドリー。奇をてらわず重すぎず、しかしとても手の込んだ、組み合わせで意表を突く料理の数々、そして珍しいお酒のチョイスで、大満足でした! カウンター8席のみ。
おまかせコース秋・冬は20,000円。まず八海山のビールで一息いれ、雲子飯蒸しにイクラ。お椀は白皮ぐじの焦げ目が香ばしく、柔らかい蕪、菊花が美しい。お刺身はねっとり白イカとクエを塩と昆布入り醤油で。続く戻り鰹の炭焼きは揚げ茗荷のすり流しがびっくりで、チリ酢ジュレも加えたバランスが素晴らしい。
金目の焼き煮付けは、葉山椒とほっこり揚げ栗で秋らしく。鴨と海老芋の治部煮風は春菊の苦みが、また鰻もウザク風に、根三つ葉と菊花の土佐酢が効いている。人形町らしい葱鮪鍋は、細い青葱と柳松茸でシンプルながら胡椒がいい香り。お出汁は一口ラーメン(小吸麺)で味わいます。
〆の新米「雪椿」は、ちりめん山椒、秋刀魚の梅煮、ぬか漬けに加え、お替わりしちゃって卵かけご飯(中村農園)に削り立てのピンクの鰹節が美しい。蜆の赤だしと。デザートはモンブランと塩アイス。器、グラスも上品です。
店長・森藤(もりとう)宏さんが料理に合わせて少しづつ出してくれる日本酒は、すっきりと重ためのアクセントが絶妙。群馬・土田酒造の「研究醸造データ15」や秋田・新政酒造「涅槃龜(にろがめ)」でアミノ酸がっつりな一方、柏崎・阿部酒造「REGULUS」は白麹でフルーティー。ワインも各種あります。
一人2万5000円ほどと、贅沢して後悔なし! 気さくで声のいい店主・野呂敏人さんはつきぢ田村出身とのこと。おにく花柳の姉妹店だそうです。