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観劇帰りに路線バスを乗り継いで、懐石ふじでディナー。港区高輪3-14-27。6277-0360。浅草線高輪台駅から徒歩5分、味の素の博物館隣、住宅街にある小ぢんまりした割烹。靴を脱いで畳にあがるスタイル。白木のカウンターで。
茶懐石と寿司のコース1万8150円はとても丁寧。桜海老の握りとすり流し、カツオの向付に始まり、鱧のお椀、焼き魚、盛りだくさんの八寸(撮り損ないました)、ニシンの炊き合わせ。ここから赤酢を使った小ぶりの握りがたっぷり、地酒をいろいろ出していただき、手作りよもぎアイスとほっこりお抹茶で〆。ひとり2万1500円。
真面目そうな45才の大将・藤井康博さんは骨董や製陶を、和歌の書かれた骨董のお皿など、仕事に生かし、茶道経験もあるとか。明るい女将を交えた会話が楽しい。
ディナーは1万4000円から、ランチは予約に応じて、とのこと。奥に6人までのテーブル個室があります。
偵察でつるとかめでディナー。中央区銀座6-7-15第2岩月ビルB1。5537-7045。並木通り、交詢ビルの裏にある端正な和食店。板前さんが全員女性でホスピタリティが高く、カウンター越しの気っぷの良さが楽しい。
「つる」コース1万1000円は暑気払いがテーマ。鮑や胡麻豆冨に小豆をのせた水無月豆冨などの前菜に続き、目の前で骨きりしていた鱧のお椀でほっこり。イカや鱸に海ぶどうをのせたお刺身。鱸の皮が丁寧。お凌ぎは稲庭うどんを味噌出汁、雲丹のせで。味噌と鰹だしを煮詰めた「たれみそ」は江戸時代前半の食べ方だそうです。八寸は神社の「夏越しの祓え」をイメージした「茅の輪」を飾り、少林寺拳法の教えにちなんだ「健(拳)禅一如」「力愛不ニ」がひらひら。内容は蛸の柔らか煮、山椒がきいた鰻の八幡巻き、丸十蜜煮、自家製刺身ゆばの酒盗餡掛けなど。
焼き物はさっきまで目の前で泳いでいた北海道の稚鮎をかりっと。浦島太郎みたいなビクと笹も面白い。なんと甘エビはサービス。煮物は金の茄子の器に入った、とろとろナスと茗荷。〆は健康的にモズクとイクラのお雑炊。
お薦めの地酒を1合1430円ずつ4種を錫の酒器でもらって、ひとり3000円ほど。デザートに目の前で練ったワラビ餅と嬉しい季節の枇杷、お抹茶を頂いて、合計ひとり1万5000円弱はお得。大満足です。
もう一つの「かめ」コースは1万7600円。毛ガニや鯨刺し、稚鮎を巻物にしたり、デザートに葛きりを作ってくれたり。20時からは単品もあるそうです。
お祝いサービスの歌が可愛い。板長はチャキチャキ蒲原ゆばこさん。6人の個室が3つ、4人のテーブルもあって、いいお店です!
ラール・エ・ラ・マニエールで偵察ディナー。中央区銀座3-4-17オプティカB1。3562-7955。「銀座駅」C8番出口から徒歩2分。マロニエの鉄レリーフが乙女チックなダイニングで。お祝いのテーブルにバラを散らすデコレーション(3300円~)が目を引く。
コース1万1000円はフィンガーフードのアミューズから正統派。前菜、魚、肉と香りを大事にしていて美味~ 思わずチーズ1100円も追加。ペアリングはワインのみ8800円、すべて一工夫あるお茶を混ぜると7700円で、デザートに合わせた泡盛も!
ひとり2万3000円と贅沢になったけど、7月からコースが1万8000円程度からになるそうで、残念ながら偵察の目的は果たせず。でも贅沢OKの会食だったらまた来たいお店です。シェフは早田六月さん、自在なペアリングは支配人の千田健さん。6人までの個室もあるそうです。