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2021.12.11

ネモ

観劇帰りにNeMo(ネモ)で贅沢ディナー。港区南青山6-15-4B1。5962-6085。表参道から10分、青学裏の静かなあたりにある6月オープンのフレンチ。肩が凝らず、すべてに行き届いて素晴らしい。

ダイニングは細長く、木目と白のインテリアでくつろげる。コース1万5000円は魚中心で、素材を生かしていてほっこり。まず多治見で作ってもらったという美しい細工の白箱で「海幸・山幸」。カンパチにカリフラワー、サフラン風味ビネグレットが爽やか。見事な伊勢エビをみせてもらってから、その身の上に濃厚スープを注いで。焼きたて国産小麦パンで思わずすくっちゃう。旬の甘~い勢子蟹は、蕪の米粉揚げと。
白子は焼き茄子などと合わせて。
お楽しみ穴子は、人気のローストしたマカダミアナッツをまぶして香ばしく。タイムとレモン風味の根セロリもちょっとアジア風で面白い。珍しい「梅色」は鰆に似た魚で、皮目をパリッと、アーティチョークのソースで。メーンはどーんとローズマリーとニンニクをまとった塊肉をみせてもらってから、その仔羊のローストに、卓上でグラタンを添えて。<ペアリングのワインも重すぎず、あえて少し酸化させたものなど珍しいチョイスも。穴子の皿に合わせ緑茶を挟んでもらい、2段重ねの器に温度をかえて3回くらい淹れてくれた。お酒も美味しく飲めて良い。
デザートはまずいろんな柑橘のクリーム。そしてびっくりのまるごとトマトのコンポートに、別皿でメープルのアイスクリーム。口の中で混ぜてね、と。美味。コーヒーに、ラム酒の香りのカヌレ、小さいキャラメルまでしっかり頂きました。

接客は朗らかで心地良い。若いシェフ根本憲一さんはカンテサンス、ソムリエ・支配人の寺島唯斗さんはベージュアランディカス東京出身とのこと。作家ものの器や英スタジオウィリアムの細身のカトラリーもお洒落。楽しみなお店です! テーブル7卓に個室もあり。

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