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2021.09.25

NARISAWA

結婚記念日でNARISAWA(ナリサワ)の超々贅沢ディナー。港区南青山2-6-15。5785-0799。青山一丁目から数分、楽天ビル隣にある「イノベーティブ里山キュイジーヌ」。
ゆったりテーブルを配置した暗め重厚なインテリア。ガラス越しに見えるキッチンもホールもスタッフが大勢。でも堅苦しさは感じさせない。
2006年にお邪魔したときはフレンチだったけど、店名が変わり、和食寄りでびっくり。これ見よがしでなく、手の込んだ季節感ある皿の数々と、珍しいお酒が、もう芸術の域です。

おまかせコースは3万8500円! 幕開けはめでたい「引盃(ひきさかずき)」として、日の丸に見立てた生成り手漉き和紙に紅い漆の盃で、ひやおろしを頂く。続いて「森のパン2010」のパフォーマンス。白神山地の天然酵母を使ったパン種を、熱した石窯に投入し、各テーブル上で仕上げるのです。
その間にペアリングとは別の、オリジナルシャンパーニュと、みずみずしい桃のカクテルで乾杯。お箸がでてきて、前菜はふわふわアオリイカとキャビア。そしてワタリガニとイクラを、滋味深いお出汁で。美味かつ、けっこうボリュームがある。このへんでパンができあがる。熱々モチモチでヘベスの香り。バターはブラックオリーブと青菜の粉で、可愛く苔玉に見立てて。
魚のシリーズとなり、木皿に盛った鰹のパン粉焼きは、実山椒がいいアクセント。北海道の鰤のづけは、新鮮な雲丹、芽ネギや海苔、京都の新米で寿司風。まったく重くない。さらに香ばしいプリプリの伊勢エビを、ミニオクラとともに、びっくりの生ハムなど肉の出汁「ラグジュアリーエッセンス」で。
メーンシリーズに突入し、甘鯛の絶妙フリットはインゲン、白桃を添え、なんと胡麻ソースで。神戸ビーフはポーションを選べて、たっぷり松茸と万願寺、新銀杏がまさに秋。

お酒のペアリング1万9800円は、富山市岩瀬町・満寿泉の「桝田社長用のお酒」が多いのが微笑ましい。まず前菜には大吟醸「絞り」。そして立山町・白岩の「IWA5」は、ドンペリのリシャール・ドフロワ氏による珍しいブレンド日本酒だそうです。続く魚のシリーズには、氷見市SAYS FARM(セイズファーム)のキリッとしたシャルドネ。タイプしただけの素っ気ないラベルが面白い。再び満寿泉で「絞りプラチナ」、麹米が通常の2倍だという「やっぱり満寿泉」はロックで。
メーンの魚でSAYSに戻り、スペイン原産アルバリーニョ種の白。お肉の赤は4種から、ボルドー・サンテミリオンのChateau Larcis Ducasseラルシ・デュカスのなんと1983年と、SAYSからメルローをチョイスしました。いけます~

デザートは記念日の小さいケーキを出して頂き、お土産に。ココナッツアイスとパイナップルのスープ風、さらに濃厚アマゾンカカオをアイスやクランチの5種類にアレンジして。コーヒーに、八女茶などを盛った小さな最中で〆。
というわけで、ひとり6万円弱… ランチはハーフコースもあるようです。キチンの扉が閉まり、優しい声音の成澤由浩シェフにご挨拶。ご馳走さま! 素晴らしい一夜でした。

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