「龍吟」
ずっと行きたかった「龍吟」で、思いっきり贅沢ディナーしました! 港区六本木7-17-24サイド六本木ビル1F。3423-8006。9時半と時間が遅かったせいか、怪しい感じの裏道にある日本料理店。細ーい廊下を抜けた店内は、テーブル6個ぐらいのダイニング。黒いテーブルクロス、落とした照明、しかもお客さんはほとんど外国人で、ちょっと気後れ。もっとも黒服のスタッフは若くて、さほど堅苦しくはない。
せっかくなので、ガストロノミーコースB、2万6250円。アミューズは一番だしをグラスで一口。そこに松茸のすり流しを落として頂く。いきなり大満足。
前菜がたっぷり3品。さっくりした雲丹のそば粉磯部揚げ。イチジクとポルト酒で香り付けしたフォアグラは、素材の負けない胡麻クリームがぴったり。白い玉蜀黍「ピュアホワイト」を散らした盛りつけが芸術的です。渡りガニと上海蟹のりんご酢仕立て、菊の花のジュレはさっぱりしつつ、2種の蟹が深い味わいでいいバランス。お酒はシャンパン、白ワイン4種をグラスで頂き、そのあと日本酒。
美しいお椀は、10秒であっさりしゃぶしゃぶ、5時間でじっくり煮と、2種類の調理法の鮑。次がようやくお造りで、あおり烏賊にカスピ海ベルーガキャビア、オマールブルーの海老に柚子塩と、洋の素材を生かしている。明石の鯛、戸井のとろとろ本鮪も一つひとつ個性が際立っている。さらに季節の一品で、鱧に松茸添え。
魚料理は銚子産赤ムツに黒酢をかけた炭火焼。肉料理は茨城県産の仔鳩を藁で炙ったものに、これでもか!とトリュフを添えて。美味しいけど、もうお腹いっぱいだ!と観念しかかったら、ご飯がまた工夫しているんだなあ。肝を塗った苦みがこたえる大黒秋刀魚と、削った丹波栗だそうです。お椀、香の物の海苔巻きと。
ここから別腹に突入し、デザートが3種。梨やぶどうを添え、口の中でプチプチするキュベはいいアクセント。名物の和三盆カラメルのアイスクリームと蘇を玄米茶で。最後にとどめ。ススキの風景写真を施したガラス皿に、月にみたてた丹波産栗のおやき。美しいです。お茶に蜂蜜を落として頂いて〆。
恰幅のいいご主人は青柳出身とか。漆の四角い盆や個性的なガラスの器を多用し、素材も選りすぐっていて圧倒的。気が抜けない感じだし、時間もたっぷり必要。かなり特別なディナーに。トイレにマウスウオッシュまで置いてありましたよ。個室にいたのは来栖けいさんかな… ラストオーダー23時。土曜も営業。
龍吟【前編】@六本木 美味しい生活Part2
日本料理 龍吟 (りゅうぎん) (割烹・小料理 / 六本木)
★★★★★ 4.5
« 「A:ALLEY」 | Main | 「なだ万賓館」でペンフォールドの会 »
「麻布・六本木」カテゴリの記事
- またハリオカフェ(2024.06.25)
- 楮山(2024.02.13)
- ここりこ庵(2023.10.11)
- 璃庵(2023.08.23)
- L’aube(ローブ)(2023.07.08)
Comments