「ピエール・ガニェール・ア・東京」
話題の大物シェフの新店「ピエール・ガニェール・ア・東京」でランチ。港区南青山5-3-2南青山スクウェア4F。5466-6800。表参道徒歩7分。
まだ一部は工事中のビルで、シースルーのエレベーターに乗って階上へ向かう。この段階で結構うきうき。人気デザイナー、クリスチャン・ジオン氏が手がけたという内装は茶を基調に、細かいタイルを貼り付けていてモダン。窓の陽光と相まって軽快な感じ。有閑マダムというよりビジネスマンと女性のグループが目立ち、景気回復を感じさせる。
コースは7350円と強気だが皿数がたっぷり。食事の前に、フォアグラの一口クロケットなど小さい「フェッテ」数種類を運んでくれ、盛りつけも凝っていてかなり面白い。食器は白で統一。アミューズもどんと5種類。若鶏のショー・フロワと大根のカンパリ漬け、栗のポタージュ、イカ墨・ジャガイモのクリームと鱈のグリエ、キャベツのクロカン・アンチョビ、ウズラ卵のかりかりトースト。「厨房のピカソ」と呼ばれるだけあって美的。メインはオニオングラタンにのせたカレー風味のアンコウ、ノルウェー産仔羊のコンフィ・セップ茸のリゾットに人参と大根のカラメリゼ。分子料理法のエルヴェ・ティス博士が協力しているとか。パリパリ素材が多くて面白い一方、温度や味の変化は少なめか。
柿のムース、チョコケーキなどデセール3品を楽しんだ後、仕上げにまたプティフール。マシュマロを口に入れてバラ風味にびっくり。サービスは穏やかだが満員で忙しそう。預けたコートを待つ間にお茶を出してくれたり、お土産のクッキーをくれたりして、きめ細かい。楽しい時間でした。個室もあり。