トゥルーマン・ショー

ピーター・ウィアー監督、ジム・キャリー、エド・ハリス。

P・K・ディックの小説を下敷きにしたという、奇抜な設定のファンタジー。巨大セットに住み、生まれてこのかた24時間、生活すべてをテレビショーで生中継されている男、トゥルーマン。そんな境遇に気づいたとき彼は…。

メディアと大衆、「プライバシービジネス」の物語と捉えれば、なんだか薄ら寒い。視聴者はリアルな展開に感動するけれど、また次を求めてるんだよね。
はたまた、与えられる作り物の人生と、そこに「出口」を見つけようとする物語と考えれば、ちょっと希望がわいてくる。なけなしの勇気と、格好悪くても「自分」をなくさないってこと。俳優陣がみんな達者だなあ。

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マーシャル・ロー

エドワード・ズウィック監督。デンゼル・ワシントン、アネット・ベニング、ブルース・ウイルス。

ニューヨークにテロが発生。その対処を巡るFBI、CIA、軍隊のせめぎ合いと苦悩。

1998年の製作であるにもかかわらず、随所に2001年の同時テロを思わせる描写があって、とにかく怖い。そもそもはオクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件から発想されたらしいです。
今となっては事件の背景の描き方とか、いろいろ意見は分かれるのだろうけど、観ておく価値はあるのでは。そういえば、この監督は「ブラッド・ダイヤモンド」も手がけている。タフだなあ。
 

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フェイス/オフ

ジョン・ウー監督。ニコラス・ケイジ、ジョン・トラボルタ。録画で。

いわずとしれたジョン・ウーの出世作。FBI捜査官とテロリストの、ありえない「入れ替わり」を経た死闘を描く。

監督、主演二人の組み合わせは、派手なアクション映画として黄金のトライアングルでしょう。とにかく二人が濃くて濃くて、その存在感がスクリーンからはみ出そう。
さらにスローモーション、銃撃戦を予感させる空を舞う白鳩、メキシカン・スタンドオフなどのお約束もたっぷりです。唖然としているうちに終わっちゃった感じ。

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愛を乞う人

平山秀幸監督。原田美枝子、野波麻帆、中井貴一。試写で。

下田治美原作を鄭義信が脚色。戦後の混乱期に母から虐待を受けて育った娘の、父、そして母と出会い直す旅。

ストーリーを要約しようとしたら、因果関係のようなものは必ずしもすっきりしていないと思います。何故は母はあそこまで、すさまじく娘を虐待したのか、など。しかし、すっきりさせないままに、理屈を超えた人物のリアリティーで描ききったところが素晴らしい。原田美枝子の演技の力に圧倒される。涙。 

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恋に落ちたシェイクスピア

ジョン・マッデン監督。グウィネス・パルトロウ、ジョセフ・ファインズ。機内で。

若きシェイクスピアと、男装して劇団にもぐり込んだ資産家の娘との、華麗な恋。

とっても楽しめました。あまりに有名な「ロミオとジュリエット」の稽古風景を使って、聞き覚えのあるセリフを恋物語に重ねる手法が精妙。そんな脚本を生かした、流れるようなシーンのつながり方が心地いい。そして「十二夜」につながるあたりもお洒落ですねえ。拍手。

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「CUBE」

ヴィンチェンゾ・ナタリ監督。モーリス・ディーン・ウィント。録画で。

カナダのカルト的人気を誇る映画。危険な罠がいっぱいの、立方体の迷宮に閉じこめられた男女6人の脱出劇。

キューブの意味を説明するでもなく、数学的パズルの暗号を解く快感に興じるでもなく、ひたすら不条理な状況のみが突きつけられる。緊張感というか、観ているうちに酸素不足に陥るような感じは確かに斬新です。
もっとも映画に何らかのカタルシスを求める私としては、ちょっと辛かったかも。

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