スリーピー・ホロウ

ティム・バートン監督。ジョニー・デップ、クリスティーナ・リッチ。録画で。

18世紀末のニューヨーク郊外。連続殺人の解明に当たる捜査官と、蘇った恐怖の「首なし騎士」との闘い。

ダークなバートン節が炸裂するホラー・ファンタジー。墓場や失踪する馬車など凝った映像が満載だ。その割に、深みはないように思うけれど、雰囲気は十分楽しめます。クリスティーナ・リッチのぞくっとする感じが印象的。それから相変わらず、ある意味役を選ばないクリストファー・ウォーケンさんね。

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「エリン・ブロコビッチ」

スティーブン・ソダーバーグ監督。ジュリア・ロバーツ。録画で鑑賞。

専門の法律知識をもたない一介のシングルマザーが、大企業を相手取った訴訟に乗りだす。

企業と戦う訴訟の物語って、ハリウッドには結構あるけれど、本作は意外にあっさりしている感じ。訴訟の苦労や曲折よりは、子供の成長に象徴されるエリン自身の生命力、そこから生まれる説得力を観る映画ではないか。

映像としては、裁判所の青、原告の居間の黄といった、色の使い分けが面白かった。それから、冒頭に登場する実在のエリン本人がすごくきれいで、妙に納得しちゃいました。

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「ショコラ」

スエーデン出身の名匠ラッセ・ハルストレム監督。ジュリエット・ビノシュ、ジョニー・デップ。録画で。

南米の秘薬であるチョコレートが、暴力への恐れや親に対する反発、使命感と見栄などに凝り固まった 人の心を、軟らかく溶かしていく大人のファンタジー。

閉鎖的なフランスの村を描く色調が、深みがあって美しい。ヒロインのジュリエット・ビノシュは、決して美人ではないのに雰囲気がある。そして寡黙な ジョニー・デップが、相変わらずとても魅力的だ。不器用で、危うい雰囲気を漂わす流浪の民という、ぴったりの役柄。この人が登場するだけで、シーンに色気が出ると思うのは私だけか。

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