鬼滅の刃 無限列車編
ついに観ました「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」。興行収入300億突破で日本歴代1位となった大ヒットを、アニメの再放送で予習して。原作吾峠呼世晴、プロデューサー高橋祐馬ら、ufotable(ユーフォーテーブル)脚本、外崎春雄監督。
うなされそうな鬼の造形の恐ろしさとか、人食いの残虐シーンとかは、アニメでだいぶ免疫ができていて、緻密すぎる絵の美しさ、炭治郎の無私の優しさが際立つ。
アニメで感心した「生まれながらの鬼はおらず、死に瀕して贖罪の思いを抱く」という、王道ジャンプを超える「救済」の要素は健在。加えて、煉獄さんの母から受け継いだ壮絶な使命感、後進に希望を託して笑いながら力尽きる姿に、前評判通り、思わず涙。不死身でないからこそのヒーロー。
畳み掛ける「全集中」の迫力と、キャラの過去に迫る静かな回想シーンとの、緩急のリズムが感情を揺さぶるのは、音響がいい劇場ならではですね。日輪の耳飾りがヒラヒラするとか、細部の動きも目を引く。
鬼の仕掛ける罠が、「夢の世界への逃避」という設定は、人間心理の闇を突きつけて、相変わらず深いなあ。そして炭治郎の無意識領域の、ウニ塩湖並みに広々と曇りない風景、ラスト煉獄さんを失ったときの大粒の涙が、胸に染みる。
ストーリーとしては完結したコミックス23巻中、8巻の途中までしか描いておらず、伏線だらけ。まだまだ楽しめそうです…
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