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2019年7月

麦の穂を揺らす風

アイルランド予習シリーズの最後は、とびきり重い1作となりました。ケン・ローチ監督がアイルランド独立戦争と内戦の過酷さを、ドキュメンタリータッチで容赦なく描き、カンヌでパルム・ドールを受賞。
ロンドンで医師になるはずだったデミアンは、イギリス軍の暴力に耐えかね、IRAのゲリラ戦に身を投じる。恋人の弟の死、兄テディが受ける目を背けたくなる拷問… そして幼馴染の処刑で自ら手を下したことが、決定打となって一線を超えてしまう。
心を失っていくキリアン・マーフィーの、虚ろな目が凄まじい。独立戦争よりもその後の内戦のほうが、犠牲者が多いと言われる悲劇を、兄弟の対立という究極のかたちで突きつける。
女性運動家らとの論争や、神父とのやりとりのシーンなどに、植民地政策がもたらす負の遺産、問題の複雑さがずっしり。できるだけ多くの人に観てほしいかも。

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クローズEXPLODE

少年漫画原作のシリーズ第3作を録画で。授業は一切やってない廃墟のような高校で、暴れ馬だの狂犬だの、異形の不良同士が全編ただ訳もなく殴り合う。ぐちゃぐちゃなんだけど、喧嘩はしても暴力団にはなるなと、一線をひいてるのが面白い。
ゴミ処理場とかの戦闘シーンを観る映画なのかな。そのへんの評価はわかりません。監督は豊田利晃。
素顔がわからないようなキャラもいるものの、若手俳優の振り切れた造形に着目。なにしろ主演がクール東出昌大、同じ高校のライバルが早乙女太一、柿澤勇人、曲者・遠藤雄弥、別の高校の抗争相手が岩田剛典、切ない永山絢斗と揃えてます。中でもやっぱり、勝地涼と柳楽優弥の存在感が突出してたな。

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