美女と野獣
コクトーらが手掛けてきた18世紀フランス民話をベースにしたアニメを、ディズニー自ら実写化。「ディズニー・ルネサンス」の立役者アラン・メンケンによるディズニー節満載の歌が耳に残る。さらに蝋燭立てや食器、ナプキンが舞い踊るCGが美しくて、全編心地いい。「ドリームガールズ」などのビル・コンドンが監督。機内で。
しっかり者の村娘ベル(エマ・ワトソン、吹替は昆夏美)は野獣(ダン・スティーヴンス、山崎育三郎)の城に囚われ、心を通わせるようになる。野獣はエマの父(「ソフィーの選択」などのケヴィン・クライン、村井國夫)を傷つけ、村人を扇動する悪者ガストン(ルーク・エヴァンズ、四季出身の吉原光夫)と対決し、瀕死となるが、エマの愛を知って魔女(ハティ・モラハン、戸田恵子)は呪いを解く。
ハリー・ポッターシリーズのハーマイオニーだったワトソンが、美しく成長。野獣の表情が、きめ細かくリアルなのにもびっくり。エマの勝気な造形と、2人が打ち解けるきっかけが城いっぱいの本棚=知性であるところがディズニーらしいなあ。人は見かけによらないってことで。
魔法のせいで、ほとんど人間では登場しない野獣の家来たちが、吹替も含めて豪華。気障な蝋燭立ては「ムーランルージュ」などのユアン・マクレガー(成河)、恋人のはたきはググ・バサ=ロー(島田歌穂)、ポット夫人は「日の名残り」などのエマ・トンプソン(岩崎宏美)、衣裳箪笥はミュージカル女優オードラ・マクドナルド(四季出身の濱田めぐみ)といった具合。ほかに歌でアリアナ・グランデやセリーヌ・デュオンも参加。さすがレベル高いなあ。
| 固定リンク | 0
コメント