僕だけがいない街
大好きな藤原竜也主演の抒情SF。石狩のさびれた風情と、オーディションで選ばれたという子役の演技が素晴らしい。機内で。
三部けいの漫画を、ドラマ「チームバチスタ」シリーズの後藤法子脚本、「ROOKEIS」などTBSドラマの平川雄一朗が監督。
ピザ屋でバイトしている売れない漫画家・悟(藤原)は、災厄を防ぐまで意思と関係なく時間が巻き戻っちゃう特殊能力「リバイバル」を持つ。母・佐和子がかつて故郷で起きた連続少女殺人の真犯人に気づいたために殺されてしまい、悟は過去と現在を行き来しながら、犯人に立ち向かう。
正直、大詰めのパラレルワールドのつながりがわかりにくく、サスペンスとしての感興は今ひとつ。でも、身近な悲劇に関わり、観て観ないふりしないという勇気が、しみじみと響く。
なんといっても子供時代の悟を演じる中川翼と、悟が救う被害少女の鈴木梨央が、大人顔負けの演技力で、抜群の雰囲気を醸し出す。2人とも2005年生まれなんですねえ。先行き楽しみかも~ 気風のいい母・石田ゆり子、悟を信じるバイト仲間の有村架純も好感度大。ほかに、割と分かり易いキャスティングの及川光博、杉本哲太、安藤玉恵。贅沢なチョイ役で林遣都、福士誠治。
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