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2013年2月

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー

ジョー・ジョンストン監督、クリス・エヴァンス。録画で。
マーベルスタジオのアメコミワールド全開。昨年観た「アベンジャーズ」の一人、清廉だけど融通のきかないキャプテン・アメリカの誕生談だ。
2次大戦中、スティーブは虚弱な外見に隠れた、強靱な正義感と勇気をアースキン博士(スタンリー・トゥッチ)に見込まれて、スーパーソルジャーに変身。戦地に乗り込み、あらくれ兵を率いて大活躍する。
アクションはCGバリバリですっかり漫画。人間が一瞬で消滅するようなハイテク兵器が登場するのに、肝心かなめの対決シーンでは素朴なストリートファイトになっちゃうところがご愛敬だ。一方で会話が洒落ていて楽しめる。アースキン博士とのシュナップスを巡るエピソードとか、キャプテンの親友バッキー(セバスチャン・スタン)がさらりと「キャプテンじゃなく、もやし野郎についていくんだ」と語るところとか。
ラスト近く、互いに淡い恋心を抱くペギー(ヘイリー・アトウェル)とのやりとりには、不覚にも泣けました。上司のトミー・リー・ジョーンズは、今や宇宙人にしか見えないけどね。はは。
科学者スターク(アイアンマンの父)や特殊機関長官ニック、超人血清、コズミックキューブなどなど、マーベルワールドにつながる鍵が散りばめられているところも巧い。関連作品を次々に観て、ニンマリしちゃう仕掛けだね。

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三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船

「バイオハザード」「デス・レース」のポール・W・S・アンダーソン監督、ローガン・ラーマン、オーランド・ブルーム。録画で。
デュマ原作の設定をところどころ借用しつつ、独自にストーリーを構築したファンタジーアクション。飛行船2隻がぶつかる空中戦とか、ド派手な活劇やカラッとした脳天気さもさることながら、ベルばら顔負けの豪華な宮殿、庭園のシーンが美しくてなかなか楽しい。

子供のころ児童書版「三銃士」の大ファンで、長じてから原作の翻訳を読んでびっくりした覚えがある。なにしろ友情と冒険の英雄譚というより、シニカルな人間ドラマなんだもの。この映画でも、暑苦しい田舎者のダルタニアン、暗くて人間不信のアトス、子供っぽいルイ13世なんかには、原作の雰囲気がある。悪女ミレディ、自信過剰のバッキンガムもいい敵役ぶり。ほかにもポルトスは粗暴だし、アラミスはなんか偽善的なんだよね~

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