ブーリン家の姉妹
ジャスティン・チャドウィック監督。先日、ライブビューイングでオペラ「アンナ・ボレーナ」を観たので、同じアン・ブーリンを描いた歴史劇を観た。録画で。
豪華絢爛な衣装、陰影が濃い映像美はオペラの舞台でイメージした通り。アンを演じるナタリー・ポートマン、妹メアリーのスカーレット・ヨハンソンという若手女優2人の演技対決が見物です。
お話は英国版大奥というか、階級社会を背景に成り上がるため、浮気で身勝手なイングランド王ヘンリー8世の寵愛を姉妹で奪い合っちゃうという、モラルそっちのけの身も蓋もない内容だ。とはいえ運命の変転に伴い、女優2人が表情の変化を演じて見事。前半はアンが、乗馬シーンに象徴される勝ち気と意地の悪さを存分に発揮し、後半は身勝手な姉を許すメアリーが、芯の強さを見せつける。
それにしてもアンって、歴史上の重要人物だったんですねえ。たかが略奪婚のためにイギリスをカトリックと決別させ、さらには後に無敵艦隊を破ることとなるエリザベス1世を産み落とす。勉強不足でした。王様のエリック・バナがなかなか格好良い。
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