南極料理人
沖田修一監督、堺雅人、生瀬勝久、きたろう、高良健吾、豊原功補。録画で。
大作ドラマ「南極物語」にやっぱり堺さんが出ていて、この映画のことが一部でよく引き合いに出されるので、録画してあったのを観てみた。正直あんまり期待してなかったんだけど、めっちゃ秀作でした!
実際に観測隊に派遣された海上保安官のエッセイが原作。ペンギンさえいない極寒の基地で、男ばかりたった8人が共に1年強を過ごす。その想像を絶する苛酷な生活を、涙も感動も一切なく、徹底してコミカルに、飄々と描いてます。
いや~、笑った。特に高良くんの切ない恋。もちろん全くシチュエーションは違うんだけど、ぎりぎり追いつめられたとき、自らを笑うことによって人としての尊厳を保つ、という雰囲気は名作「ライフ・イズ・ビューティフル」を思い出しました。
絶妙の間で笑いをとりつつ、それぞれの知性と真面目な人柄をにじませる俳優陣が、みな巧い。だんだん髪が伸びて、むさ苦しくなるあたりの作り込みもいいし。まあ、雪氷学者とか大気学者って何なのか、実は最後までよくわからなかったんだけど、それはそれとして。
エンドロールの映像、バックに流れるユニコーンの「サラウンド」がよく合っていて、泣かせる~ 観てよかったです。
| 固定リンク | 0 | コメント (0) | トラックバック (0)
最近のコメント