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2011年9月

探偵はBARにいる

橋本一監督、古沢良太・須藤泰司脚本という東映・相棒チームで、東直己のススキノ探偵シリーズを映画化。劇場で。

舞台は猥雑な歓楽街、ススキノ。北海道といえばこの人、大好きな大泉洋が探偵の「俺」役で堂々の主演です。無茶で切ない感じがいいなあ! しかも飄々とした相棒・高田役は松田龍平ですよ。特に何をするでもないのに、出てくるだけでスクリーンに色気が漂います。ストーリーとしてはね、まあ、小雪が美味しいところをもっていくわけですけれども。

探偵行きつけのバー、ケラーオオハタにかかってきた1本の電話。謎の女・コンドウキョウコの依頼を受けたことで、探偵はとんでもない事件に巻き込まれていく。けっこうバイオレンスな展開なんですけど、悪役・高嶋政伸が怪演でみせます。もっとスリムだったら、クリストファー・ウォーケンっぽい雰囲気かも。この役者さんは最近、貴重な存在になりつつある気がします。
えぐい残酷シーンと、気の抜けたコメディ部分のバランスがいい。雰囲気は往年のドラマ「傷だらけの天使」っぽいか。探偵が遅い朝食をとりに行く「喫茶モンテ」の色っぽい看板娘は、なんとポツドールの安藤玉恵です。やってくれるなあ。

細部も作り込んでます。高田の愛車は一生懸命おだてないとちゃんと走らないんだけど、これは初代光岡・ビュート。冒頭のパーティーシーンでは、カルメン・マキが登場して主題歌「時計をとめて」を存在感たっぷりに歌う。その後、オメガの時計がお話のカギになっていくあたりが洒落てる。それほどヒネったストーリーではないけど、面白かった! 第2作も予定されてるようで、楽しみ~

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