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2011年7月

トゥルーマン・ショー

ピーター・ウィアー監督、ジム・キャリー、エド・ハリス。

P・K・ディックの小説を下敷きにしたという、奇抜な設定のファンタジー。巨大セットに住み、生まれてこのかた24時間、生活すべてをテレビショーで生中継されている男、トゥルーマン。そんな境遇に気づいたとき彼は…。

メディアと大衆、「プライバシービジネス」の物語と捉えれば、なんだか薄ら寒い。視聴者はリアルな展開に感動するけれど、また次を求めてるんだよね。
はたまた、与えられる作り物の人生と、そこに「出口」を見つけようとする物語と考えれば、ちょっと希望がわいてくる。なけなしの勇気と、格好悪くても「自分」をなくさないってこと。俳優陣がみんな達者だなあ。

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ALWAYS 三丁目の夕日

評判の良かった邦画を、ようやく録画で観た。白組の山崎貴監督・脚本・VFX、「相棒」の古沢良太共同脚本、ROBOT製作。吉岡秀隆、堤真一、薬師丸ひろ子、小雪、堀北真希。

東京タワー建設中の東京・下町(愛宕あたり)。「鈴木オート」の一家と集団就職で上京した六子、向かいの駄菓子屋のあんちゃん、居酒屋のママ、その知人の息子たちとの温かい触れ合いを描く。
べたべたの人情もので、まあ、手もなく泣かされちゃう。どんどん家電が充実していくさまが郷愁を誘い、高度成長に向かう希望がしみるという仕掛けだ。なあるほど。町並みなどの作り込みはさすが。

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トランスフォーマー ダークサイド・ムーン

マイケル・ベイ監督。シャイア・ラブーフ、ロージー・ハンティントン=ホワイトリー。試写で。

車がロボットに変身するという、男の子の夢のおもちゃを主人公にしたシリーズ最終章。2時間半の3分の2ぐらいは、ワシントンやシカゴを舞台にCGの金属生命体・トランスフォーマーがド派手に暴れまくる。しかも3D。
まあ、それだけといえば、それだけ。激戦シーンは、基本は西部劇とかチャンバラなんだけど、やっぱり1体あたり数万の部品を組み合わせたというトランスフォーマーの動きにのけぞる。3Dとしては、破壊されたビルの小さい破片みたいなものや、オフィスから散乱する書類なんかが目の前をふわふわするのが面白い。

ロボットに比べると人間はおまけみたいなものとはいえ、見せ場もあって、たとえば崩れかけた高層ビルの外壁を主人公たちが滑り落ちるシーン。それからパラシュート部隊がモモンガみたいな格好で、高層ビル街を滑空するアイデアも凄い。
ヒロインのモデル出身、23歳のホワイトリーの立ち姿がものすごく綺麗。レノックス大佐のジョシュ・デュアメルは格好良いし、元エージェント・シモンズのジョン・タトゥーロも怪演ですね。

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