ソーシャル・ネットワーク
デヴィッド・フィンチャー監督、アーロン・ソーキン脚本。ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド、ジャスティン・ティンバーレイク。劇場で。たまたま観たばかりの「トゥルー・グリット」と同じスコット・ルーディン製作だけど、こっちは余白無し、徹底的に早口です。
フェイスブックの創業ヒストリーを描いた話題作。とにかくシニカルなんで、びっくりしちゃった。ザッカーバーグは徹底的に冴えないオタク。彼が抱える2つの訴訟が物語のメインなんだけど、相手はフェイスブックの原案を盗まれたと主張するハーバードの双子のボート部員と、もともと親友だけど意見の違いで喧嘩別れした元CFO。いずれも敵の方が家柄も性格も良くて、オリンピック選手だったりもして、だんぜん格好良い。
ザッカーバーグはフェイスブックで大成功し、世界中の100万人を結びつけるんだけど、自らはたったひとりのガールフレンドもつなぎ止められないのです。皮肉だなあ。
ITベンチャーの経営のスピード感も凄まじい。たった数ヶ月のうちにアイデアをかたちにし、できる若い奴をスカウトしてがんがん開発し、巨額の投資をかき集める。こんな暴露的な映画が公開されちゃうのも、あっという間だし。それからザッカーバーグをたきつける、ナップスターのショーン・パーカーの怪しいカリスマぶりが真に迫ってた。こういう人っているよね~
1987年の「ウォール街」みたいに、時代の空気を映した1本だと思う。面白かったです。
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