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2010年12月

ウィッチマウンテン 地図から消された山

アンディ・フィックマン監督。元レスラーのドゥエイン・ジョンソン、カーラ・グギノ。録画で。

ディズニーの実写映画。異星人に遭遇したタクシードライバーがオタク科学者と協力して、政府が回収した宇宙船に彼らを送り届ける。なんだか古典的な展開だなあ、と思ったら、1975年「星の国から来た仲間」のリメイクだそうです。冒頭から、アメリカ人って本当にUFO談が好きなんだなあ、と思わせる。日本でいったら幽霊話みたいな感じなのか。政府が秘密基地に隠匿してるって設定が、お約束。
ラスベガスを舞台に、飛行物体や列車もからんだ派手なカーチェイスがあるし、悪役キーラン・ハインズは重々しいんだけど、どうも全体にB級感が漂う。最後は気持ち悪いエイリアンとの、ただの殴り合いだし。さすが元レスラー。なぜか子供の姿の異星人の兄、アレクサンダー・ルドウィグの感情がこもらない感じ、上手です。

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ワルキューレ

「ユージュアル・サスペクツ」のブライアン・シンガー監督。トム・クルーズ、ケネス・ブラナー、ビル・ナイ、テレンス・スタンプら豪華キャスト。録画で。

ワーグナーをBGMに、シュタウフェンベルク大佐らが企てたドイツ軍内部のヒトラー暗殺計画を描く。有力者たちの複雑な駆け引き、総統大本営「狼の巣」でのサスペンスと、気が抜けない展開。
何かと軋轢を抱えてるみたいだけど、トム・クルーズは力演です。史実が史実だから、幕切れがすっきりしないのは、しようがないんだけど。

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アリス・イン・ワンダーランド

ティム・バートン監督。ミア・ワシコウスカ。映画館で。

話題の3Dを体験してみた。字幕を読むのは辛いと聞いていたので、吹き替えを選択。マッド・ハッター役のジョニー・デップ、赤の女王のヘレナ・ボナム=カーターが期待通りの怪演です。アン・ハサウエイの白の女王が美しく、現実感の薄い深田恭子の声が合ってた。

ストーリーはルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」を下敷きにした後日談。大人になったアリスが幻想の国での闘いの末、現実世界のお膳立てされた婚約に反発して、という展開は、ナンセンスなアリスの雰囲気とは、ちょっと違う感じ。画面からこっちに飛んでくる青い蝶とか、色鮮やかな3Dはなかなか見応えあったけど、イマジネーションのぶっ飛び度合いでは「チャーリーとチョコレート工場」のほうが上だったかも。

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永遠のこどもたち

J・A・バヨナ監督のスペイン・メキシコ映画。ベレン・ルエダ。録画で。

幼い日を過ごした海辺の孤児院を買い取り、ホームを開くラウラ。しかしある日悲劇が起こり、難病の息子シモンが忽然と姿を消してしまう。やがて薄気味悪いソーシャル・ワーカーのべニグナと、息子の過去を知り…。
ホラーなんだけど、必死で子供を探す母の思い、それが遠い過去の悲劇と重なってくる感じがけっこう切ない。まあ、結局、救いはないんだけど、なんかファンタジーっぽかったです。

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ジェイコブス・ラダー

エイドリアン・ライン監督。ティム・ロビンス。録画で。

奇妙な幻覚に悩まされるベトナム帰りの郵便局員、ジェイコブが味わう恐怖。ラインによる伝説的な映像表現、徹底的に暗い雰囲気が鮮烈だ。特に謎の手相見が登場するパーティーシーン。ホントに怖いよお。

どんどん迫る政府の陰謀らしき包囲網。ダニー・アイエロ演じる整体師ルイが、唯一すがれそうな存在なんだけど、マコーレー・カルキン君の息子が登場して、切ない展開に。と、思ったところで、まさかの身も蓋もない幕切れ。えーっ、どういうことよ~ まあ、凄い映画です。

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レッドクリフ part2

ジョン・ウー監督、トニー・レオン、金城武、リン・チーリン。録画で。

いよいよ赤壁で激突する孫権・劉備軍と曹操軍。

中盤までは孫権の妹、尚香を演じるヴィッキー・チャオが溌剌として魅力的。男装して敵陣にもぐり込み、友情というか、ほのかな悲恋も経験する。
諸葛亮の「草船借箭の計」、劉備軍の偽の撤退などを織り交ぜつつ、終盤は美しすぎる小喬が、風待ちの時間を稼ぐため、曹操の元に乗り込む大活躍。そして戦闘シーンになだれ込む。案外、ドラマは控えめだったかなあ。

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96時間

「パリより愛をこめて」のピエール・モレル監督。脚本は師匠リュック・ベッソンとロバート・マーク・ケイメンの「トランスポーター」チームです。録画で。

「シンドラーのリスト」のリーアム・ニーソンが、パリを舞台にまさかのノンストップアクションを展開。アルバニア系マフィアに拉致された愛娘をひたすら追う。

父ブライアンが冒頭の、離れて暮らす情けない感じから、危機を知ってカチッと追跡モードに切り替わるところが、すごく格好良い。さらに、拉致現場のアパートの捜索で、事件が生々しく再現されるところも。
「娘が無事なのは96時間以内だろう」と知らされ、どんどん打つ手がエスカレートしていく。明らかにやりすぎだけど、それも父の愛ってわけ。その割に涙ぐましいエピソードなんかは一切なく、幕切れもドライなのが、また見事ですねえ。お約束のド派手なカーチェイス、警察の裏を読むサスペンスも。

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インビクタス

クリント・イーストウッド監督、アンソニー・ベッカム脚本。モーガン・フリーマン、マット・デイモン。録画で。

1994年、南ア初の黒人大統領となったマンデラを描いた超感動作。大物同士の顔合わせは、モーガン・フリーマンがイーストウッドに監督を依頼して実現したとかで、全編思い入れたっぷり。セリフがいちいち胸に迫り、もう、泣きっぱなしですよ。

根深い人種の対立を克服して、南アを豊かな国にするため、あえて白人・富裕層を象徴するラグビーの代表チームを応援するマンデラ。彼の政治的な打算や、家族との軋轢にも触れている。実話ながら、あまりにできすぎた展開なので、下手したらしらけそうなんだけど、ただマンデラを褒め称えるだけではないので、引き込まれる。
周囲からみたマンデラを描くのに、マット・デイモン演じる代表キャプテンに的を絞った展開も、わかりやすくていいなあ。長い弾圧を耐え抜き、怨みと怒りを乗り越えて目的に向かって進む鋼鉄の意志。しびれます。

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相棒 劇場版Ⅱ

和泉聖治監督、輿水泰弘、戸田山雅司脚本。水谷豊、及川光博、小西真奈美、小澤征悦、岸部一徳。劇場で。

ドラマの放送開始10周年記念だそうです。シーズン9の第9話からストーリーがつながっていて、しかも映画の後にシーズン9の最初の方がつながるという、ややこしい展開。テレビで観てるときは全然気づかなかったけど。はは。

発端は警視庁内部で起きた、幹部を人質にとるという大胆不敵な籠城事件。でも、東京マラソンが舞台だった2008年の劇場版第1弾に比べると、劇場だから、といういかにも派手な仕掛けは陰をひそめた。その分、前半はお馴染み原田龍二らをまじえた軽妙なやりとり、後半は複雑な事件の背景と、込み入った人間ドラマで、じっくり見せます。
まあ、このスタッフだから、同じパターンは繰り返さない、ということかしらん。そのへんが「踊る」シリーズとは、ひと味違う感じですねえ。

ミッチーがすっかりいい味出してましたね。個人的には幕切れの展開がかなりショック。ええっ、そうなっちゃうの? これからどうなっちゃうの? というわけで、また見続けちゃうんだなあ。

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