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落下の王国

ターセム・シン監督。リー・ペイス、カティンカ・アンタルー。録画で。

20世紀初頭のロス。撮影中の事故で入院していたスタントマンの青年が、オレンジ摘みで怪我をした愛らしいインド移民の少女に、英雄談を作って話し聞かせる。そこから生まれる、心の交流と再生。

好きな映画だ。まさに芸術。空想シーンのあまりの美しさに、最初から最後まであっけにとられて観た。これが13の世界遺産を含む24カ国以上でのロケによるもので、決してCGではない、というから驚くほかない。そのうえ映画は、そんな圧巻の映像美をちゃんとコントロールして、少女の愛らしさや人情味もしっかり伝わってくる。巧いなあ。

ストーリーは壮大だけどコミカル。俳優陣が現実と空想の1人2役で、大活躍だ。さらに冒頭とラストで、黎明期の映画というエンタテインメントに対する深い愛着が示されていて、切ない余韻を残す。名作。

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