20世紀少年 第1章
堤幸彦監督。唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子。録画で。
浦沢直樹の大ヒットSFの映画化。カルト集団を率いる「ともだち」に対抗し、地球を救うため立ち上がるケンヂと仲間たち。
とりあえず第1章です。原作漫画を読んでないんで、子供時代と世紀末を行ったり来たりするストーリー展開、これでもかという豪華キャスト続々登場にちょっとついて行けない。あれれ、黒木瞳まで出てるよ、おい。
でも、面白かった! やっぱり堤幸彦はテンポがいい。脚本は福田靖だし。荒唐無稽な謎の積み重ねなんだけど、独りよがりにならないで、れっきとした大人であるはずのケンヂの戸惑いとか、それでも心の底に残っている少年っぽさとかが、しっかり響いてくる。ギターを持ち出してT・レックスをかき鳴らすところ、それから、正義の味方を信じるシーンがウルトラマンと重なるところが、すごく格好良くてワクワクさせる。
ケンヂは1959年生まれ、仲間と秘密基地を作ったのが小4の1969年、事件が動き出すのが38歳となった1997年。人々が科学や未来を信じていた時代と、山一破綻など金融危機で自信喪失に陥る「現代」との対比が鮮やかだ。
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