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私の中のあなた

ニック・カサヴェテス監督。キャメロン・ディアス、アビゲイル・ブレスリン。試写で。

病に冒された姉の、ドナーになるべく生まれてきたアナ。その11歳の決断とは。

とにかく全編涙、涙の佳作です。でも、決してあざとくはない。大事な人を失うということ、大事な人を残していくということ、そして一人ひとりがそれをどう受け止めるかということを、優しく丁寧に描いていく。一つのシーンではあまり長々と説明しないで、過去と現在を行ったり来たりしながら、短いシーンを積み重ねているのが効果的なのかな。

光の演出が美しい。家族が庭でたくさんのシャボン玉を飛ばしているシーンや、曲折を経て海辺を訪れるシーン。情景の美しさが、人生の悲しさ切なさを際立たせるというか。
驚きのノーメイクで、あきらめない母親を熱演するキャメロン・ディアス、目の表情がとても雄弁な天才子役アビゲイルはもちろん、脇役もみな自然な演技で引き込まれた。だけど、アレック・ボールドウィンってあんなに太ってましたっけ。

『私の中のあなた』 Texの独断フィルムレビュー&More
『わたしのなかのあなた』深い感動を呼び起こす家族物語の傑作。(ジョディ・ピコー) 朝から晩まで本を読んでいたい

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