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2009年6月

ノッティングヒルの恋人

ロジャー・ミッシェル監督。ヒュー・グラント、ジュリア・ロバーツ。録画で。

冴えない書店経営者とハリウッド女優の夢のような恋。

とてもよくできたラブストーリーではないでしょうか。ロンドン西部の高級住宅街、ノッティングヒルという舞台設定や、ヒュー・グランドの造形が魅力的。 特にヒュー・グランドの友人たちの、気取りのない大人っぽい付き合い方がよかったなあ。

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千と千尋の神隠し

宮崎駿監督・脚本。柊瑠美、入野自由、夏木マリ。劇場で。

八百万の神が集まる湯屋にたったひとり迷い込んだ少女、千尋の不思議な経験と成長。

空を飛ぶイメージが多い監督だと思ってましたが、今作で印象的なのは圧倒的に水でしょう。「雨が降れば海にもなるさ」といった、この東洋的とでも呼びたいようなイメージの鮮やかさはさすが。

そして明治か大正のような温泉宿がかもし出す懐かしさ、理屈を超えた神々の存在感、欲のむなしさを象徴するようなカオナシの造形。見事としか言いようがない。醒めた後も忘れられない夢のようなんだよなー。 

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キル・ビル

クエンティン・タランティーノ監督・脚本。ユマ・サーマン。劇場で。

女殺し屋ザ・ブライドの壮絶、はちゃめちゃな復讐アクション。タランティーノ節全開です。

シネコンのレイトショーでポップコーン食べながら、というシチュエーションがぴったりでした。玄関ベ ルを押す指の意表をつくアップとか、布袋寅泰などの選曲とか、ツボをはずさない感じがさすが。まあ、確かに88人斬りシーンは長すぎると思うけど。

深作欣二へのオマージュが散りばめられ、プロダクションIG制作のアニメを挟んだり、日本を舞台としてアクの強い日本人俳優を多数登場させたり。キーハンターの千葉真一、子供心に好きだったのを思い出しちゃいました。 相変わらず演技はいまいちで、うれしかったです。

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マトリックス

ウォシャウスキー兄弟監督・脚本、ジョエル・シルバー製作。キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー・アン=モス。劇場で。

天才クラッカー、ネオが巻き込まれるすさまじいコンピューターとの闘い。言わずと知れたマトリックスシリーズの第1作。

「時代を画す」。これにつきる。SF、日本のアニメやジョン・ウーのアクションなどの要素を大胆に取り入れつつ、哲学的なセリフとめくるめく映像美で強烈な印象を与える。エージェント・スミスの不気味さが秀逸。

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トイ・ストーリー

ジョン・ラセター監督。ディズニーのフルCGアニメで、制作はピクサー。声はトム・ハンクス、ティム・アレン。録画で。

ちょっと時代遅れになりかけているけど、子どもの英雄であり続けたいカウボーイ人形の冒険。とにかく全編、どきどきはらはらで良くできている。
おもちゃなんだけど、こういう人いるよねーって感じ。悪気はないけど勘違いが多い、宇宙ヒーロー人形のハズとか。ふふ。
 

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ストリート・オブ・ファイヤー

ウォルター・ヒル監督。マイケル・パレ、ダイアン・レイン。録画で。

高架線の轟音が耳に付くすさんだ街で、繰り広げられる喧嘩と恋。音楽はライ・クーダー。ロック西部劇というか、バイクに乗った渡り鳥というか。彼も彼女も若い。特に歪んだ笑顔の、ウィレム・デフォーの敵役ぶりがあっぱれ過ぎ。いやー、ニヤニヤしっぱなしの一本。観て損なしと断言します。

それにしても「エイリアン」の監督、「ダイハード」と「マトリックス」の製作者、だったんですねぇ…

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ストーリー・オブ・ラブ

ロブ・ライナー監督。ブルース・ウィルス、ミッシェル・ファイファー。録画で。

結婚15年目の夫婦のすれ違いを描いた、大人のコメディ。監督、俳優陣ともに手練れが揃い、舞台で観ても楽しめそう。決してひねらないラストが、主演二人の芸達者ぶりを際だたせていると思います。 

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愛を乞う人

平山秀幸監督。原田美枝子、野波麻帆、中井貴一。試写で。

下田治美原作を鄭義信が脚色。戦後の混乱期に母から虐待を受けて育った娘の、父、そして母と出会い直す旅。

ストーリーを要約しようとしたら、因果関係のようなものは必ずしもすっきりしていないと思います。何故は母はあそこまで、すさまじく娘を虐待したのか、など。しかし、すっきりさせないままに、理屈を超えた人物のリアリティーで描ききったところが素晴らしい。原田美枝子の演技の力に圧倒される。涙。 

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