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「半落ち」

佐々部清監督。寺尾聰、原田美枝子、吉岡秀隆。劇場で。

妻を手にかけたと自首した元刑事。だが犯行後2日間の行動をどうしても語らない。そこにこめられた「命」の意味とは…

疲れました、國村隼の弁護士の、ぶら下がり中継あたりから泣きっぱなしで。横山秀夫の原作小説を読んで、ストーリーは知っているはずなのに。観たのは深夜だったけど老若男女よく入っていて、やっぱり鼻をすする声が多かった。

冒頭の取り調べまでの速いテンポ、次々惜しげなく出てくる渋いキャスト。人物一人ひとりの背負っているものが善悪一辺倒でなく、深い。それぞれに思いを投影させながら観ていく。散漫との意見もあるようですが、説明し過ぎず、大上段に語らない分、抑制がきいていたのでは。
とにかく寡黙な寺尾聰がはまり役。微妙な目の演技とか、案外、大スクリーンで観るに耐える人だと思いました。

原作の直木賞落選で話題になったあたりは、うまくかわしてましたね。横山秀夫のカメオ出演も楽しかった。

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