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「コラテラル」

マイケル・マン監督。トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス。試写で。

コラテラルとは巻き添えのこと。平凡なタクシー運転手が、ビジネスマン風の客を拾ったために、殺人事件に巻き込まれる。

まるで舞台を観ているような対話劇だ。運転手のジェイミー・フォックスと検事のジェイダ・ビンケット=スミ ス、銀髪のトム・クルーズとが、狭いタクシー車内で語りまくる。そして伏線の後、悠然と道を歩く野性の象徴、コヨーテ。

エンドロールが流れたとき、たまたま後ろの席にいた 女性客同士が、「なにこれ」と怒っているのが聞こえた。確かにサスペンスとしては、クラブも高層ビルも地下鉄も、陳腐になりがちな設定だろう。悪役に徹したトム・ク ルーズに至っては、追跡シーンで転んだりして格好悪い。でも、だからこそ、夜を超えていく野性というものが、奇妙に後をひくのでは。

まあ、要するに、マイケル・マン節ということかな。音楽がどれも、切れ味抜群。

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