« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »

2009年1月

マンマ・ミーア!

フィリダ・ロイド監督。メリル・ストロープ、ピアース・ブロスナン。機内で。

ABBAのヒット曲で構成したブロードウェイ・ミュージカルの映画化。ギリシャの島で母とホテルを営むソフィが、結婚式に「父親候補」であるかつての母の恋人3人を招待したことで巻き起こる騒動。

劇団四季の舞台を観たことがある。最後は「ダンシング・クイーン」で、観客も立ち上がって踊っちゃうという趣向。映画は舞台そのままの、底抜けにハッピーな雰囲気にプラスして、美しい海辺でのダンスシーンが爽快だ。とにかく中高年俳優たちのがんばりに拍手。細かいことは気にしません。

見終わってからも、ABBAのメロディーが頭の中に鳴り続ける。さすが名曲ぞろい。

 『マンマ・ミーア!』  (試写会で鑑賞)  pure breath★マリーの映画館

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

「コラテラル」

マイケル・マン監督。トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス。試写で。

コラテラルとは巻き添えのこと。平凡なタクシー運転手が、ビジネスマン風の客を拾ったために、殺人事件に巻き込まれる。

まるで舞台を観ているような対話劇だ。運転手のジェイミー・フォックスと検事のジェイダ・ビンケット=スミ ス、銀髪のトム・クルーズとが、狭いタクシー車内で語りまくる。そして伏線の後、悠然と道を歩く野性の象徴、コヨーテ。

エンドロールが流れたとき、たまたま後ろの席にいた 女性客同士が、「なにこれ」と怒っているのが聞こえた。確かにサスペンスとしては、クラブも高層ビルも地下鉄も、陳腐になりがちな設定だろう。悪役に徹したトム・ク ルーズに至っては、追跡シーンで転んだりして格好悪い。でも、だからこそ、夜を超えていく野性というものが、奇妙に後をひくのでは。

まあ、要するに、マイケル・マン節ということかな。音楽がどれも、切れ味抜群。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

「ソウル・サヴァイヴァー」

クリス・ヘジダス、DAペネベイカー監督。試写。

60、70年代ソウルのスターの現役ステージと、インタビューを詰め込んだドキュメンタリー。まず理屈抜きに、音楽が楽しい。毒舌で、いまなお悪童ふうのウイルソン・ピケットが格好いいなあ。
夭折した天才は伝説になる。生き残ってどん底を経験し、老いたスター達の顔の皺には、嫉妬や挫折や憤懣が染みついてしまっている。だけど、歌えば今も本物だ。それは、すごいことだ。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

「血と骨」

崔洋一監督。ビートたけし。試写で。

昭和を駆け抜けた在日朝鮮人男性・金俊平と、その自己中心的な振る舞いに翻弄される人々。

カメラワークや話題だった暴力描写よりは、静かに存在するセットの情景や、そこにいる子供たちが印象的だった。見たことないのにリアルに感じるんだなあ。
原作を読んだときは、やっぱり父子の確執の読後感が強烈だったけど、映画では、そのへんは割にユーモラスに表現されてたんじゃないでしょうか。鈴木京香、中村優子という女の映画になっていた感じ。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »