「Ray/レイ」
テイラー・ハックフォード監督。ジェイミー・フォックス。試写で。
グラミー賞を12回受賞した天才、レイ・チャールズの伝記映画。「コラテラル」のジェイミー・フォックスが、見事になりきってアカデミー主演男優賞を受けた。
おなじソウルミュージシャンを扱った映画でも、ドキュメンタリー「ソウルサバイバー」のような、荒削りな迫力や裏話には乏しい。けれど、全編をおおう曲の力はさすがだ。
人種のハンディ、弟の死、失明、そして麻薬中毒。これでもか、という苦難の道のりを歩みつつ、才能にあふれ色気もある人物像が魅力的。繰り返される「盲目だけどばかじゃない」という母の言葉の重みが、胸に迫る。
ベスト盤のライナーノーツを読むと、その出生や母との関係は、映画よりもっと複雑なんだよねー。長い差別を乗り越え、州歌となった「Georgia On My Mind」を歌うラストは涙なくしてはみられません!
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