「雲の向こう、約束の場所」
新海誠監督の初長編アニメ。声の出演は吉岡秀隆、萩原聖人、南里侑香。劇場で鑑賞。
南北に分断された架空の日本で、二人の少年と一人の少女がたどる数奇な運命。
前半の、中学生の淡い恋の部分は、光が丁寧に描かれて目が離せない。海峡を隔てて、手が届きそうな距離にある異国。そこに空高くそびえる、白く細い「塔」への、憧れのイメージが切なくて鮮やかだ。
後半、塔の秘密が明らかになってからは、少し話が難しくなって、ついて行きづらかったのが残念。SFに慣れてないからかな。少女を救うために飛び立とうとする気持ちの高まりとか、翼がゆっくり回る飛行機の飛翔感は、宮崎駿に通じるかも。
もうひとつ気になったのが、眠り続ける、というモチーフですね。小説「アフターダーク」にもあったけど。見知らぬ「向こう側」に行きかかっている、というイメージなのだろうか。
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