「アメリ」
ジャン=ピエール・ジュネ監督。オドレイ・トトゥ。録画で鑑賞。
モンマルトルを舞台にした、空想好きな娘アメリの不思議な日常。
ヒロインの切りそろえた前髪と、細い足首が、いたずらっ子らしい雰囲気をよく醸していて魅力的。こっそり人を幸福にする趣味っていったって、ほとんどいたずらだよね。
パリの映像も美しい。好きな人とすれ違う昼下がりの広場の、オレンジがかった光、そして伸びた人の影が、妙に懐かしい感じでわくわくする。映画を観て以来、駅とかの証明写真ボックスが、なんだかロマンチックなものになっちゃいましたよ。
可愛らしいだけでなく、シュールな味わいもある。人とわかり合うのは難しくて、とても手間だけれど、手間をか ける甲斐はあるのかも、と思わせる一作。
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