「ミスティック・リバー」
クリント・イーストウッド監督。ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコン。録画で。
ある殺人事件を機に交錯する、幼なじみの男性3人の人生。疑念と後悔が絡み合う重厚なサスペンス。
評判通り、という印象。登場人物が階段の上と下とで会話を交わすときの微妙な心の揺れとか、吸血鬼映画を観る場面の異様さなど、印象的なシーンが目白押しだ。ショー ン・ペンはデニーロばりの屈折した演技。ケヴィン・ベーコンも、なかなか渋かった。
幕切れの有名なパレードの情景はもう、よくできた舞台劇のよう。人の世の不条理、不公平を描き、暗い割に長さを感じさせない。けれど、胸にざわざわしたものが残って、全然すっきりしない。まあ、それこそが狙いなんだろうし、決して嫌いじゃないけど、根が単純な私としてはちょっと苦手な一本だったかな。
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