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「ヒトラー/最後の12日間」

オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督。ブルーノ・ガンツ。録画で。

秘書の証言によるドイツ語圏制作の実録映画を、先輩の薦めで観る。

人間的なヒトラーの描き方や、その他の様々なエピソードで賛否両論を呼 んだというが、善悪を超え、独裁と狂気の虚しさを淡々と描いて印象的だ。題材が題材だけに、批判も覚悟のうえで、あえて制作した姿勢のようなものが伝わってくる。

地下要塞で繰り返される食事のシーンが妙にリアル。そして脱出後、少年とこぐ自転車が夢のような開放感に満ちているだけに、ラストの脇役たちのその後と主人公の証言が重みを持つ。

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