「ショコラ」
スエーデン出身の名匠ラッセ・ハルストレム監督。ジュリエット・ビノシュ、ジョニー・デップ。録画で。
南米の秘薬であるチョコレートが、暴力への恐れや親に対する反発、使命感と見栄などに凝り固まった 人の心を、軟らかく溶かしていく大人のファンタジー。
閉鎖的なフランスの村を描く色調が、深みがあって美しい。ヒロインのジュリエット・ビノシュは、決して美人ではないのに雰囲気がある。そして寡黙な ジョニー・デップが、相変わらずとても魅力的だ。不器用で、危うい雰囲気を漂わす流浪の民という、ぴったりの役柄。この人が登場するだけで、シーンに色気が出ると思うのは私だけか。
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