「相棒・劇場版-絶体絶命42.195キロ」
和泉聖治監督、戸田山雅司脚本。水谷豊、寺脇康文。シネコンで。
切れ者で変人の右京と、直情型の薫という「特命係」コンビが活躍する、人気刑事ドラマの映画版。
相変わらずテーマは社会派というか、結構重い。紛争地帯での邦人人質事件だもんなあ。単純に善悪を設定しないのは、このシリーズの持ち味で、大人向きといわれるゆえんですね。
サスペンスとしては連続殺人、「処刑サイト」、闇に葬られた外交文書と、エピソードてんこ盛り。応援に行ったことがある東京マラソンが、映画らしく大がかりに再現されて、重要な舞台になっていたのは嬉しかった。チェスとマラソンコースの地図とのつながりとかは、ちょっとひねり過ぎの気がしたけど。
ドラマのファンなので、脇役に至るまでキャラクターの個性が頭に入っている。個人的には、大好きな「片山雛子」が登場して満足ですよ。木村佳乃の独特のもったいぶった口調、存在感あるなあ。柏原崇も熱演。主人公二人の複雑な関係に、もうちょっと踏み込むかな、と思ったけど、そのへんは割合あっさりしてましたね。またドラマを観るのが楽しみ。
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