「おくりびと」
滝田洋二郎監督、小山薫堂脚本。本木雅弘、広末涼子、山崎努。映画館(丸の内ピカデリー)で鑑賞。
失業した元チェリストの青年が、郷里・酒田で新米「納棺師」となり、様々な家族の別れに遭遇する。
最初のほうの、ニューハーフのエピソードからもう涙。お別れの話だから、否応なしです。ユーモアをまじえて深刻にならず、いろいろ考えずに気持ちよく泣ける。そういう意味ではデトックスめいています。
本木くんが綺麗だね。川岸でのびやかにチェロを弾くシーンとか、エンディングに長回しで流れる納棺の所作とか、さすが。それからレトロなロケ地も魅力的。登場する建物の外観は、だいたい酒田近辺に実在するとか。背景に小さく聞こえる川の音や、近所の犬の鳴き声なんかも、懐かしい感じがした。
人は誰でも、いずれ別れるもの。企画協力でクレジットされている小口健二フロム・ファーストプロダクション社長と、父親役の峰岸徹さんが亡くなったことが、ちょっと感慨深いなー。
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